学校法人順天堂 理事長
(第9代堂主)
小川 秀興

順天堂大学医学部附属静岡病院のホームページにアクセスしていただき有難うございます。

「順天堂」の歴史は天保9年(1838年)初代堂主 佐藤泰然が江戸に蘭方塾を開いた時に遡ります。そして医療機関を併設した西洋医学の医療機関として、日本で最も長い歴史と伝統を持っています。
「順天堂」は開学以来、「不断前進」を理念にたゆまぬ前進と改革を続ける一方で不易に守り通してきた精神があります。”天の道、自然の摂理に従う”こと「順天」の精神です。「不断前進」の理念と「順天」の精神こそが新しい医療への道を切り開き、さらに地域へ密着した医療を目指すためには必要不可欠なものであると確信しています。

順天堂大学静岡病院は1967年4月1日順天堂大学医学部附属病院として発足し、1981年には救命救急センター・新生児センターを併設しました。現在病床数633床で、すべての診療科を持つ医学部附属の総合病院です。

私達は本病院の発足以来、伊豆半島を含む静岡東部地区のできるだけ多数の患者さんに高度の医療が提供できる様日夜努力を重ね、幸いにして高い評価をいただいております。特に当院の救命救急センターは静岡県東部地区最大の救命救急センターとして40床の許可をいただき、広域の救命救急医療の中心的役割を果たし続けて参りました。新生児センターも開設以来25年を経ましたが、日夜大変な労力を注入してきました。総合周産期母子医療センター・地域がん診療連携拠点病院・静岡県肝疾患診療連携拠点病院の責務も新たに加わりました。多数の専門医師、救急専門看護師、放射線技師、臨床検査技師、薬剤師などが救急医療チームを組み、24時間いかなる救急医療にも対応できる体制が整っています。医療に対する要求も時代とともに多様化しています。当院では高度救急医療に加え、高齢者医療、小児新生児医療、各種専門外来の充実を計っておりますが、医療安全対策、病病・病診連携にも取り組んでおります。

私達は順天堂創立時からの不変のテーマ”健康の追求”と”不断前進”を引き続き掲げ、そして「順天堂」の堂号にも示されるように”品位を重んじ正道を歩む”ことを決して忘れることはありません。順天堂大学静岡病院に対し地域社会の要請が続く限り、医学部附属病院として”診療・教育・研究”の3主要課題に取り組み、最先端の医療「きめ細かい、手作りの医療・看護」を地域の皆様に提案し続けられるよう、私共はじめ、診療部・看護部・事務部の教職員が一丸となって努力していく所存であります。

学校法人順天堂 理事長 小川 秀興

順天堂大学医学部附属静岡病院 院長
佐藤 浩一

順天堂大学静岡病院は旧伊豆長岡町の町立病院を1967年に学校法人順天堂が引き継ぐかたちで発足いたしました。最初は94床の小規模病院でしたが、1981年には救命救急センターが発足し、その1年後には未熟児医療を専門に行う新生児センターが完成しました。1998年に現在のA棟の完成とともにほぼすべての診療科を擁する総合病院となりました。さらに2007年には地域がん診療連携拠点病院に、翌年には総合周産期母子医療センターに指定されました。現在では633床の病床を有し、静岡県東部では最大規模の病院となっています。

当院は地域の皆様に信頼される病院であるために、医療の質向上の取り組みとして、2004年より日本医療機能評価機構が定める病院機能評価の認定を受けています。2018年12月にも4回目の同機構の審査を受審し、医療の質向上と信頼できる医療の確保に務めています。

順天堂大学静岡病院は、静岡県東部ドクターヘリ運航基地病院に指定され、2004年3月より運航が開始されました。導入後、ヘリの運行回数は毎年増加し、2020年度には総出動件数が、943件で国内第2位となり、救命救急センターと協働し、静岡県東部の救急医療の中心として貢献しています。

1996年には地域の防災の拠点の一つになる災害拠点病院に指定されました。災害時における初期救急医療体制の充実強化を図るため、行政や地域医療機関と連携し活動しています。また2015年、文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択され、静岡災害医学研究センターが当院に開設されました。当センターでは、東海地震発生が予測されている伊豆半島において、大規模災害に対応する包括的医療提供体制構築を目指しています。

また、長年懸案であった新病棟が2021年に完成し、救命救急センターを始めとする各センター機能の向上、最新の医療機器の導入により高度化する手術への対応、外来機能の強化に努めています。これにより、最新の医療機器の導入、最新の医療の提供、外来待ち時間の短縮など多くのメリットが得られると考えています。今後も順天堂大学6附属病院の一つとして、地域住民の皆様と共に、常に最善で最良の医療の提供を目指していく所存であります。

静岡病院 院長 佐藤 浩一