
診療科放射線科
Radiology
概要
放射線科には診断部門と治療部門があります。
診断部門は、主にCT、MRI、核医学検査等の画像検査を施行、管理するとともに、これらの検査の画像診断結果を報告しています。さらに、低侵襲治療である画像下治療:インターベンショナルラジオロジー(Interventional Radiology;IVR)も行っています。
治療部門は、リニアックを用いて悪性腫瘍に対する放射線治療を行っています。
私どもが担当する検査・治療につきまして、ご不安な点などございましたら遠慮なくお尋ねください。
患者様が安心して放射線診療を受けられるよう尽力しています。
主な
施設認定
- 日本医学放射線学会・放射線科専門医総合修練機関
- 日本インターベンショナルラジオロジー学会・専門医修練施設
- 日本放射線腫瘍学会・認定施設

主な専門医・指導医(常勤)
- 日本医学放射線学会・放射線診断専門医(3名)および放射線治療専門医(1名)
- 日本インターベンショナルラジオロジー学会・IVR専門医および指導医(2名)
- 日本核医学会・核医学専門医(1名)およびPET核医学認定医(3名)
- 医学物理士(医師1名、放射線技師1名)
- 第一種放射線取扱主任者(医師1名、放射線技師4名)
特色
当院は静岡県東部の急性期医療を担う拠点病院であり、CTやMRなどの放射線診療機器を24時間体制で稼働させています。 放射線科は、CT、MRI、核医学検査等の画像検査において安全かつ適切な結果が得られるように検査を施行、管理しています。 翌診療日までの画像診断報告書発行率は令和6年度実績98.1%であり、ほぼ全ての画像検査に対し報告書を迅速に発行しています。
画像診断や解剖の知識を活かした低侵襲治療は、インターベンショナルラジオロジー(Interventional Radiology;IVR)と呼ばれます。
外傷や危機的産科出血などの救急疾患に対する緊急IVRには、オンコールで絶え間なく対応しています。
待機的IVRとしては、産婦人科の協力を得て行う子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術、泌尿器科の協力を得て行う腎血管筋脂肪腫に対する腎動脈塞栓術、脳神経外科や呼吸器内科・外科の協力を得て行う肺動静脈瘻に対するコイル塞栓術、消化器外科や心臓血管外科の協力を得て行う内臓動脈瘤に対するコイル塞栓術などを実施しています。
また、心臓血管外科と放射線科のチーム医療体制が確立され、ハイブリッド手術室における胸部および腹部大動脈ステントグラフト内挿術やこれに関連するコイル塞栓術および血管形成術にも取り組んでいます。
この他、病理組織検体の採取を目的とするCTガイド下生検、腹腔内膿瘍や腸腰筋膿瘍などのCTガイド下ドレナージといった非血管系IVRも積極的に行っています。
また、地域のIVR診療連携も進めています。
近隣の基幹施設(沼津市立病院と聖隷沼津病院)の重症症例に対する緊急IVRについては、当科のIVR専門医が各施設にてIVR治療を実施することもあります。
なお、高難度IVRで使用されるヒストアクリルやステントグラフト等については、承認条件として定められた適正使用指針を遵守し、IVR専門医の管理下で適切に使用しています。
当科は静岡県キャリア形成プログラムにおける放射線科専門研修の主幹施設となっています。
このプログラムでは、沼津市立病院、静岡県立静岡がんセンター、NTT東日本伊豆病院、順天堂大学医学部附属順天堂医院、順天堂大学医学部附属浦安病院などと連携しており、今後、静岡県東部における放射線科専門医育成の中心的役割を担っていきます。
今年度より、当科と連携している沼津市立病院・放射線科部長の藤本 肇先生(千葉大学 特任教授)を招聘し、「骨軟部MRIカンファレンス」を定期的に院内開催する等、若手放射線科医を育成するための教育体制整備にも力を入れています。
2025年1月に日本インターベンショナルラジオロジー学会専門医修練施設として認定された当院で修練することにより、若手放射線科医は、放射線科サブスペシャルティ領域専門医資格となったIVR専門医(放射線カテーテル治療専門医)を取得することが可能です。
今後は、IVR専門医(放射線カテーテル治療専門医)および救急IVR認定医の取得を目指している放射線科専門医や救急専門医、キャリアアップを考えている放射線診断専門医を積極的に受け入れていきます。
m.sugiyama.kc@juntendo.ac.jp(杉山)までお気軽にお問い合わせください。
診断部門
- 画像診断:当院で実施するCT、MRI、核医学検査が適切に実施されるように管理するとともに、これらの検査結果に対し画像診断報告書を発行しています。また、超音波検査の一部を担当しています。
- Interventional Radiology;IVR:当科では、カテーテルを用いた血管塞栓術や血管形成術、CTガイド下の組織生検やドレナージなどの治療・処置を担当しています。外傷性出血・産科出血・内臓動脈瘤破裂などの救急疾患に対する緊急IVR治療に24時間365日応需するオンコール体制をとっています。
- CT検査(令和6年実績:47,955件)
- MRI検査(令和6年実績:16,442件)
- 核医学検査(令和6年実績:1,756件)
- IVR治療(令和6年実績:179件)
治療部門
- 放射線治療(令和6年実績:患者数439件)
- その他
- 令和3年度から頭蓋内腫瘍に対する高精度放射線治療開始
- 令和3年度から肝腫瘍に対する高精度放射線治療開始
- 令和3年度から骨腫瘍に対する高精度放射線治療開始
外来担当医表
急な都合により、情報を掲載できない場合がございますので、予めご了承下さい。
詳細は各科外来へお問い合わせ下さい。
- ◎
- 教授
- ◯
- 先任准教授
- □
- 准教授
- △
- 講師
- 赤字
- 女性医師
午前 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
治療 ※各科医師が必要と判断した場合のみ |
大島 理規 (予約)(治療計画) |
大島 理規 (予約)(治療計画) |
– |
– |
大島 理規 (予約)(治療計画) |
– |
|
午後 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
治療 ※各科医師が必要と判断した場合のみ |
大島 理規 (予約)(治療計画) |
大島 理規 (予約)(治療計画) |
– |
– |
大島 理規 (予約)(治療計画) |
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医師紹介

先任准教授
杉山 宗弘すぎやま むねひろ
- 出身大学
- 群馬大学卒(2003年)
認定医・専門医など
- 日本医学放射線学会・放射線診断専門医
- 日本医学放射線学会・研修指導者
- 日本インターベンショナルラジオロジー学会・IVR 専門医および指導医
- 腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
- 胸部ステントグラフト実施医基準基礎経験審査合格
- 浅大腿動脈ステントグラフト実施医
- 日本核医学会・PET核医学認定医
- 日本乳がん検診精度管理中央機構・マンモグラフィ読影認定医
- 第一種放射線取扱主任者
- 医学物理士
- 第一種 ME 技術者
- 工学博士(1997年大阪大学工学研究科)
- 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 PMDA 専門委員
- 日本インターベンショナルラジオロジー学会 薬事委員および健保委員
- 日本救急放射線研究会 代議員
- 静岡IVR懇話会・世話人
- 東海大学医学部 客員講師 (2018年から現在)
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会終了
- ヒストアクリル(IVR 領域)適正使用指針で定められた講習受講修了
- ディーシービーズ適正使用講習修了
- ゴア・バイアバーンステントグラフトSFA・血管損傷適応ワークショップ修了
- ゴア・エクスクルーダー IBE教育プログラム修了
- MRI 安全性講習受講修了
- 条件付き MRI 対応デバイス植え込み患者に対する MRI検査のための所定の研修修了
- 塩化ラジウム注射液を用いた RI内用療法における適正使用に関する安全取扱講習会修了
- イットリウム 90標識抗 CD20抗体を用いた放射免疫療法の安全取扱講習会修了
- 医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
- 共用試験医学系臨床実習前 OSCE評価者講習修了
専門分野
- 画像診断全般(小児、循環器を含む全領域、超音波、消化器造影)
- 画像下治療:インターベンショナルラジオロジー(血管塞栓術、血管形成術、経皮的ドレナージ術、経皮的生検術など)
- 放射線物理計測学
- 医療機器評価

たかはし まさひろ
髙橋 正洋
- 職位
- 准教授
- 出身大学
- 群馬大学卒(2007年)
認定医・専門医など
- 日本医学放射線学会 放射線診断専門医
- 日本医学放射線学会 研修指導者
- 日本核医学・PET核医学認定医
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
- 医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
- 条件付きMRI対応デバイス植え込み患者に対する MRI検査のための所定の研修修了
専門分野
- 循環器画像診断
- 画像診断全般

おおしま まさき
大島 理規
- 職位
- 助教
- 出身大学
- 順天堂大学卒(2013年)
認定医・専門医など
- 日本医学放射線学会 放射線治療専門医
- 日本医学放射線学会 研修指導者
- 日本放射線腫瘍学会認定放射線治療専門医
- 西日本がん研究機構(WJOG)放射線治療部門委員
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
専門分野
- 放射線治療一般
- 肺癌に関わる放射線治療
- 乳癌に関わる放射線治療
- 緩和的放射線治療

こたけ あきお
小竹 晃生
- 職位
- 助手
- 出身大学
- 昭和大学卒(2013年)
認定医・専門医など
- 日本医学放射線学会 放射線診断専門医
- 日本医学放射線学会 研修指導者
- 日本インターベンショナルラジオロジー学会・IVR 専門医・指導医
- 腹部大動脈瘤ステントグラフト実施医
- 日本核医学会・核医学専門医および PET核医学認定医
- 日本乳がん検診精度管理中央機構・マンモグラフィ読影認定医
- ヒストアクリル(IVR領域) 適正使用指針で定められた講習受講修了
専門分野
- インターベンショナルラジオロジー(画像下治療)
- 画像診断全般

はぎわら けい
萩原 慧
- 職位
- 医師
- 出身大学
- 順天堂大学医学部卒(2019年)
認定医・専門医など
- 日本救急医学会・救急専門医
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
専門分野
- インターベンショナルラジオロジー(画像下治療)
- 画像診断全般

かとう かなで
加藤 奏
- 職位
- 助手
- 出身大学
- 琉球大学卒(2023年)
認定医・専門医など
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
専門分野
- 放射線治療一般