• 概要
  • 対象疾患
  • 医師紹介
  • 症例数・手術実績

概 要

診療内容

当科では日本外科学会専門医9名を有し、消化器がんを中心とした疾患に対して、専門性の高い医療を目指して診療しています。
外来診療では、とくに乳腺外来を通常外来のほかに設置しております。また、胃カメラ、小腸ファイバー、大腸ファイバー検査に力を入れており、大腸ポリープ切除も積極的に行っています。

手術治療では、食道がん、胃がん、大腸がん、肝臓がんに対して低侵襲の腹腔鏡手術を導入しております。また早期の食道がん、胃がん、大腸がんに対しては内視鏡を用いた粘膜下層剥離術(ESD)を行っております。
乳がん手術ではセンチネルリンパ節生検を採用しております。この方法によって、リンパ節転移のない患者さんを判断し、不必要なリンパ節切除を省略し、低侵襲化をめざしています。

特色

あらゆる消化器がんに対して内視鏡治療、胸腔鏡・腹腔鏡治療を積極的に取り入れております。術後の患者さんの身体の負担を軽減し、身体の機能もできるだけ損なわない治療をめざしております。

主な施設認定

  • 日本外科学会認定施設
  • 日本消化器外科学会認定施設
  • 日本消化器内視鏡学会認定施設
  • 日本救急医学会認定施設
  • 日本乳癌学会認定関連施設

専門外来のご案内

一般外来と併設の専門外来として下記を行っています
  • 鼠径ヘルニア外来
  • 化学療法外来
  • 胆道膵臓外来
  • 胸やけ外来
  • 便秘外来
  • 痔外来

外来診察日割表

 
午前

1診

□ 櫻田 睦

(一般・大腸・化学療法)

朝倉 孝延

(一般・大腸)

◎ 佐藤 浩一

(一般・食道・胃)

○ 前川 博

(一般・胆道・膵臓)

□ 折田 創

(一般・胃)

□ 櫻田 睦

(一般・大腸・化学療法)

2診

氷室 貴規

(乳腺)

氷室 貴規

(乳腺)

○ 田中 顕一郎

(乳腺)

【乳腺交代制】

○ 田中 顕一郎

(乳腺)

○ 田中 顕一郎

【第1,3】

 

氷室 貴規

【第4,5】

 

(乳腺)

3診

山本 陸

(一般)

上田 脩平

(一般・便秘)

□ 櫛田 知志

(一般・食道・肝臓・胸やけ)

德田 智史

(一般)

村井 勇太

(一般)

櫻庭 駿介

(一般)

午後

1診

小泉 明博

(一般)

前川 博

(一般・胆道・膵臓)

折田 創

(一般・胃)

佐藤 浩一

(一般・食道・胃)

【交代制】

(一般)

-

2診

-

-

-

加藤 永記

(一般)

-

-

休診・代診

11月2日(金)

 

午前(3診)

村井→小泉

11月9日(金)

 

午前(1診)

折田→村井

急な都合により、情報を掲載できない場合がございますので、予めご了承下さい。
外来担当医・休診情報の詳細は各科外来へお問い合わせ下さい。
代表:055-948-3111

医療紹介

1.胸腔鏡補助下食道癌手術

(治癒適応)
一般的に内視鏡治療の難しい早期の病変(全周性の病変)に根治目的に行われる。また周囲の臓器に直接浸潤がある進行した病変に術前にダウンステージの目的で行われる。また手術のリスクが高い進行した病変に根治を目的として行われるケースもある。

(利点)
手術療法と比べ、機能を温存できる。

(副作用)
早期と晩期に分けられ、早期には皮膚症状(日焼けの症状に似ている)や胸やけなどがある。晩期には骨髄抑制(白血球低下の持続)、放射線性肺炎、心膜炎(心嚢水の貯留)などがある。

2.腹腔鏡下胃切除術

早期胃癌及び進行癌の一部(漿膜面露出の無い症例、1群リンパ節少数転移までの症例)、GISTなど胃粘膜下腫瘍を適応としています。胃癌に関しては主に幽門側胃切除(LDG)・胃全摘(LTG)を行い、粘膜下腫瘍に対しては部分切除(LECS:腹腔鏡・内視鏡合同腫瘍局所切除術)を行っています。

腹部に5か所のトロッカー(5~12mm)を挿入し、臍部から挿入した腹腔鏡(3D)をモニターで見ながら行う手術を行っております。

切除した胃はお臍を開いて取り出し、胃切除後の再建も鏡視下に行う完全鏡視下手術を導入しており、開腹による胃切除より創が小さく、痛みも少なく、早期の退院が可能になっております。

入院から退院までクリニカルパスで管理し、患者さんにも分かりやすい、不安の少ない治療を目指いております。

3.腹腔鏡下大腸切除術

当院での標準的な腹腔鏡下大腸切除術では左写真(トロッカー挿入位置)の如く、臍部を含めて計5箇所に穴を開けてトロッカーを挿入し手術を行います。検体を取り出すために最終的には約5cm臍部を切開します。同部は一番大きな創にはなりますが、臍のくぼみもあるため、右写真(術後の創)のように臍部の創は比較的目立ちにくくなります。

4.腹腔鏡補助下肝切除術

従来肝切除術の皮膚切開ではメルセデス切開や逆L字切開など十分な視野を確保するために大きく切開する方法がとられていました。現在では腹腔鏡補助下で行うことにより創部を小さくして疼痛を軽減し、早期に退院する事も可能になりました。(ただし病変の大きさや部位により適応とならないケースもあります。)

5.乳癌における乳房温存手術

治療内容:乳癌の範囲が限られていて乳首から一定の距離がある場合は、リンパ節転移があったとしても、比較的乳房の原形を保ったまま切除出来る時があります。
乳癌はしばしば脇の下のリンパ節に転移します。腋窩リンパ節郭清とは、脇のリンパ節を周りの脂肪とともに切除することです。
リスク、副作用:切除した部位の皮膚が多少くぼむことがあります。腋窩リンパ節郭清をすると、手術した側の腕がむくんだり、上腕皮膚の感覚が鈍くなったりすることがあります。

治療内容:乳房を切除し、同時にtissue expander という風船のようなものを埋め込み(一期的)、外来で少しずつ生理食塩水を注入して皮膚を伸ばし、乳房の形を作ります。皮膚が十分に伸展したところでもう一度手術をしてtissue expanderを抜き、長期使用に耐えるシリコンバッグに入れ替えます。さらに希望者には乳頭・乳輪を再建します。美容的に優れた手術法です。
リスク、副作用:手術が1回ではないので時間、手間がかかります。皮膚に負担がかかり色が黒ずんでしまうことがあります。人工物を入れるので感染に弱く手術後、数週間は注意が必要です。感染した場合は人工物を抜かないといけない時があります。

6.内視鏡的粘膜切開剥離法(ESD)

内視鏡で治癒可能な食道・胃・大腸(粘膜癌でリンパ節転移のないもの)、もしくはこれに準ずる病変(写真1a:胃マーキング後、写真2a:大腸)に対して内視鏡的粘膜剥離術を行っております。まず治療前に、拡大内視鏡を用いて、腫瘍の範囲診断、深達度診断を行い、治療方針を決定しております。内視鏡的粘膜剥離術では、高周波メスで病変周囲を切開し、病変下の粘膜下層を剥離していく事により、腫瘍径が大きな病変でも一括で切除することが可能となります(写真1b:胃腫瘍切除後、写真2b:大腸腫瘍切除後)。腫瘍を一括切除することにより、根治性を高め、正確な病理組織学的診断が可能になり、その後の明確な治療方針が患者さんに提示することが可能です。また、臓器が温存されるため患者さんの負担軽減につながり、外科手術が困難な高齢な患者さんにおいても施行可能です。
内視鏡的粘膜剥離術については、難易度の高い治療のため、内視鏡指導医の指導の下、専門のチームで行っております。

治療の合併症として、穿孔、出血、肺炎などがあります。
二酸化炭素による送気を行うことにより、穿孔後の手術を回避しております。抗凝固薬などを服用の高齢の方の術後出血については慎重に術後対応させていただいております。治療前に虫歯のケアをしていただいたり、術中頻回に吸引することで肺炎予防にも努めております。

7.食道癌に対する放射線化学療法(CRT)

食道癌の治療法の一つです。放射線照射と抗がん剤投与を同時に行う方法です。食道や胃の機能を残すことができ、手術の傷がないなど多くの利点があります。逆に放射線量や抗がん剤量が多く、皮膚炎や咽頭浮腫による一過性の食道通過障害などの合併症もあります。高齢の方、合併症の多い方や気管支や大動脈に浸潤していて根治手術が現段階では困難な方が対象となります。治療後に効果判定を行い、手術に移行する場合もあります。

8.センチネルリンパ生検

乳がん細胞が初めに流れ入るリンパ節をセンチネルリンパ節といい、センチネルリンパ節に転移がなければ、リンパ節郭清の省略をすることによって術後の合併症の患側上肢の浮腫、感覚障害を回避できます。

治療内容:手術の前日または当日朝、人体に害のない程度の弱い放射線を出す薬を乳輪から注入します。半日~1日経つと薬は脇のリンパ節まで移動します。放射線検出器で音を聞いてリンパ節の位置を特定し切除します。
リスク、合併症:薬を注入する時に痛みを訴える方がおられます。リンパ節にがんの転移が見つかった時は郭清が必要です。

治療内容:全身麻酔がかかった後、手術中に乳輪から青い色素を注入します。色素は30分くらいで脇のリンパ節に達します。青く染まったリンパ節を切除します。アイソトープ法と併用することで検査の信頼性を高めています。
リスク、合併症:皮膚が一時的に青くなりますがやがて元に戻ります。リンパ節にがんの転移が見つかった場合は郭清が必要です。