• 概要
  • 対象疾患
  • 医師紹介
  • 症例数・手術実績

概 要

診療内容

治療方針

治療の基本的な方針は、現在一般的に認められたエビデンスのある治療方法(標準的治療方法)を原則とし、患者さんごとにあった治療法を相談の上で決定しております。大学病院らしく、質の高い、安全で、確実な治療を提供したいと思います。現在、5人の泌尿器外科医で、手術、外来診療、入院診療を行っております。また、3次救急病院であり、緊急手術の対応も行っております。

外来診療

外来担当医の多くは、日本泌尿器科学会認定指導医、または専門医の資格を持っております。月、水、金曜日の午後は、完全予約制の検査・処置外来で副腎、腎臓、膀胱、前立腺、精巣に対する超音波検査(痛くない検査)、ウロダイナミクス(尿流動態検査、膀胱内圧測定など)、局所麻酔下前立腺生検、膀胱鏡など、透視下にて経静脈的腎盂造影、逆行性腎盂造影、鎖膀胱造影、経尿道的尿管ステント留置、腎瘻造設などを施行しています。

入院診療

入院の患者さんの診療はグループ制であたっております。当科の手術日は、火(一日)・水(隔週午前)、木(一日)、土曜日(午前中)です。毎日病棟回診を実施し、入院の患者さんの日々の変化を確認し、早期に的確な検査、加療が行えるような体制をとっております。
尿路性器悪性腫瘍の手術は、患者さんの病期にあわせて、腹腔鏡手術もしくは開腹手術を決定しております。また、進行癌に対しては、手術療法のみならず、放射線治療、化学療法、免疫療法、ホルモン療法、分子標的治療などを併用した集学的治療も数多く施行しております。泌尿器科救急疾患で、緊急入院、手術が必要な患者さんについても、可能な限り受け入れを行っております。
尿路結石症の治療は、体外衝撃波結石破砕装置およびホルミウムレーザーによる破砕を行っています。前立腺肥大症の治療は、グリーンライトレーザーを用いた治療も行っています。

外来診察日割表

 
午前

1診

□ 斎藤 恵介

(一般)

今泉 健太郎

(一般・癌・感染症)

藤田 和彦

(一般・癌・腹腔鏡)

□ 斎藤 恵介

(一般)

◎ 藤田 和彦

(一般・癌・腹腔鏡)

半田 亞希

(一般)

2診

中島 晶子

(一般・癌・多発性嚢胞腎)

石川 圭祐

(一般)

中島 晶子

(一般・癌・多発性嚢胞腎)

野口 尊弘

(一般)

今泉 健太郎

(一般・癌・感染症)

石川 圭祐

(一般)

3診

半田 亞希

(初診)

(一般)

-

【交代制】

(初診)

(一般)

-

野口 尊弘

(初診)

(一般)

-

午後

1診

検査
(石川 圭祐)

-

検査
(交代制)

-

検査
(野口 尊弘)
 

-

診察の特徴

腹腔鏡手術

腹腔鏡手術は、皮膚を小さく切り小穴を開けて、内視鏡や手術用の道具をおなかの中に入れて手術を行います。開放手術と比較して術後の回復も早く、創の痛みも少ないです。

当科では、副腎腫瘍に対する腹腔鏡下副腎摘除術、腎細胞がんに対する腹腔鏡下腎摘除術、腎盂がんに対する腹腔鏡下腎尿管全摘術、前立腺がんに対する腹腔鏡下前立腺全摘除術、腎盂尿管移行部狭窄症に対する腹腔鏡下腎盂形成術を行っております。
目的臓器への到達方法は、経腹膜的アプローチ、経後腹膜的アプローチとありますが、どちらの方法も対応しております。
特に、近年2次性高血圧の原因として増加傾向にある原発性アルドステロン症は、CT検査で描出可能な副腎腫瘍はもとより描出不可能な微小腺腫も、副腎静脈サンプリングを施行することにより診断可能となりました。このような患者さんも、腹腔鏡手術後しばらくすると降圧剤やK製剤内服から離脱できるようになります。

開腹手術

当院では、数多くの開腹手術を施行しております。

腎細胞癌は、ときにかなりの大きさの腫瘍や下大静脈内腫瘍塞栓(静脈まで腫瘍が入り込んでしまっているケース)を伴う場合があります。そのようなケースにおいても、手術療法、免疫療法、分子標的治療などを組み合わせた集学的治療を行っております。小さい腎腫瘍は、腎部分切除術も選択可能です。
透析を行っている患者さんにできた腎細胞癌の手術(小さい腫瘍は腹腔鏡で対応)も行っています。
転移のない浸潤性膀胱癌の治療は、膀胱全摘術+尿路変更が基本となりますが、腫瘍の部位によっては膀胱部分切除術を施行し、膀胱を温存する方法も選択可能です。

限局性前立腺がんに対する前立腺全摘術は、切開創をなるべく小さくして行っております。腫瘍の部位によっては、神経温存術式も選択可能です。通常、膀胱と尿道を連続吻合で行っており、術後の吻合部からの尿漏れはほとんどありません。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

尿路結石の患者さんは、生活習慣病のひとつと言われるくらい近年増加しております。ESWLは寝たままの体勢で、レントゲンで尿路の結石に衝撃波の焦点を合わせ、衝撃波を当てることで結石を破砕する方法です。
当院では、最新式の機器を導入しております。この機械は、従来型のように背中側からあてるだけではなく、衝撃波をだすアームを回転しお腹側からも衝撃波を結石に当てることができます。そのため、尿管の下側にある結石もこわすことができます。破砕効率もよく、良好な成績を得ております。当科では、2泊3日の入院で実施しております。

軟性鏡、ホルミウムレーザーを用いた経尿道的尿管砕石術(f-TUL)

サンゴ状腎結石などの大きな結石、シスチンなどのESWL抵抗性の固い結石、嵌頓結石などはESWL単独での治療に難渋することが多いです。
そのようなケースでは内視鏡手術である経尿道的尿管砕石術(TUL)を行うことが一般的です。
TULは通常硬性尿管鏡といわれる硬い内視鏡を用います。尿管結石は、硬性鏡で対応できることが多いのですが、腎結石は硬性鏡では壊すことができません(硬性鏡が腎臓まで届かないため)。

当科では軟性尿管鏡といわれる口径が細く、先端もU字に湾曲する内視鏡を用いて腎結石を破砕することが可能です(f-TUL)。結石の破砕はホルミウムレーザーが導入されており、レーザーファイバーも硬性鏡で用いる太いものから、軟性鏡で用いる細いものまで取り揃えております。結石の破砕片はバスケットカテーテルで除去することも可能です。

グリーンライトレーザーを用いた前立腺肥大症手術

KTPレーザー(グリーンライトレーザー)を用いた前立腺肥大症手術が可能となりました。
県内では3台目、静岡県東部では初めてになります。
従来の前立腺肥大症手術の尿道的前立腺切除術(TURP)に比べ、出血量や副作用が少なく、また術後のカテーテル留置期間も短くなりました。
ただし、前立腺の大きさや、形によってはTURPをお勧めする場合もあります。外来にてご相談ください。

常染色体優性 多発性のう胞腎: ADPKD

常染色体優性多発性のう胞腎は、遺伝的に両方の腎臓に「のう胞」という水のたまった袋がたくさんできることによって、腎臓が大きくなり、働きが低下する病気です。
この病気になると、若い間は無症状で経過をしていても、50%程度の人で60歳までに腎不全になり、透析や腎移植が必要になることがあります。
肝臓、膵臓、脾臓、卵巣などに同様ののう胞が出来たり、脳の血管に動脈瘤というコブができたりします。中でも、脳動脈瘤は破裂し脳出血を起こすリスクがあるため、早めに検査を行って状態に応じた治療を行なうことが必要です。
また、多発性のう胞腎の人では、多くの人に高血圧が見られます。高血圧は腎機能の低下を招く原因となるので、血圧をコントロールする必要があります。
他にものう胞感染や疼痛(痛み)、出血など様々な症状が起こることがあります。
こうした症状だけでなく、病気の進行する速度、治療の必要性は患者さん一人一人で異なってきます。ご自身の症状を担当医師とよくご相談ください。