膠原病・リウマチ内科

准教授片桐 彰

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膠原病・リウマチ内科では、不明熱や全身関節痛などから、感染症や悪性疾患を含め、的確に鑑別し診断する方法を学ぶことができます。膠原病の治療では、ステロイドだけでなく、血漿交換や、最新の免疫抑制剤、生物学的製剤を用いた治療を経験できますが、同時に併発する副作用、特に原疾患治療を行いながら、感染症に対する治療を行うという総合的治療を経験し、トータルで患者を診る力を養うことができます。

消化器内科

教授玄田 拓哉

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消化器内科の研修では消化性潰瘍、消化器癌、炎症性腸疾患、肝炎など多数のcommon diseaseを経験します。研修医の先生は、指導医とマンツーマンで入院患者の担当医になり、これら疾患に対する特異的治療と内科的全身管理を勉強します。また、当科で担当する上下部消化管内視鏡検査、胆道系内視鏡検査、血管造影、経皮的IVRなど多数の検査治療手技も経験できます。

呼吸器内科

助教岩神 直子

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当科の特徴は、救急診療から悪性疾患の診療、COPDや喘息などの慢性疾患疾患、感染症、間質性肺炎を代表とするびまん性肺疾患など非常に幅広い疾患の診療を経験できることです。 呼吸器感染症に対する抗生剤の正しい使い方、急性、慢性呼吸不全にたいする呼吸管理は皆さんの医療の基礎を築く上で大いに役立つことと思います。 また、ここ最近、進歩が著しい肺癌患者さんの診療は、最新の治療が学べると同時に、緩和医療、終末期医療も学べ皆さんを医療者として大きく成長させてくれます。 指導は、指導医との1対1の対応で濃密かつ皆さん1人1人のニーズに可能な限り合わせた形を心掛けていますので、是非、呼吸器内科での研修を宜しくお願い致します。

血液内科

先任准教授髙野 弥奈

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静岡県東部の血液疾患患者がほとんどすべて紹介されて診療を行なっています。 白血病や骨髄腫等の血液腫瘍の治療はめまぐるしく進歩しています。 熱い情熱を持つ指導医が最新の医療を教えてくれます。 また特発性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血などの良性疾患や血友病などの小児期からの疾患も幅広く経験できます。 血液内科は診断、治療方針の決定、実際の治療、そして場合によっては終末期医療まで一貫して診療できるのが特徴です。 是非、一緒に血液内科の治療をやりましょう。

腎臓内科

教授清水 芳男

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腎臓内科では、糸球体疾患(腎炎・ネフローゼ症候群)、尿細管・間質障害、急性腎障害、慢性腎臓病(検尿異常~末期腎不全)、水・電解質異常などを中心に診療しています。当科では、輸液・電解質・栄養などの全身管理や、血液浄化療法に関連するカテーテル留置・内シャント設置術、糸球体疾患診断の要である腎生検と腎病理評価の基礎が学べます。また時間的なオン・オフにメリハリのある研修内容を目指しています。

糖尿病・内分泌内科

教授野見山 崇

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当科は糖尿病を中心とした代謝疾患と、種々の内分泌疾患の診療に携わっています。
糖尿病は国民病となりました。多種多様な患者象に合わせて多くの新薬が開発され、治療も進化と深化を遂げています。合併症や併存症も増え、血糖だけ下げればいい時代は終わり、患者さんの寿命とQOLを護る診療が求められています。また、内分泌疾患は診たことがあり、疑って診ないと診断できないもので、いかに多くの症例を経験したかが重要です。
当科は静岡県東部で数少ない、糖尿病指導医と内分泌代謝・糖尿病指導医が常勤する診療科で、多くの糖尿病・内分泌患者さんが来院されます。充実した指導体制の元、患者さんの未来を護る診療を体験してください。

循環器内科

教授諏訪 哲

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静岡県東部の唯一の第三次救命救急センターであることより急性冠症候群、急性心不全、急性大動脈解離及び肺血栓塞栓など循環器疾患の救急症例が豊富に経験できる。生命や心機能の維持を左右する救急外来での判断とそれに基づく治療方針の決定並びに診断に必要な問診、診察及び心電図、胸部X-P、心臓超音波等の読影や手技が取得出来る。更に中心静脈路確保、気管挿管や緊急心臓カテーテル検査の技術が体得される。

外科

准教授櫛田 知志

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1年目の皆さんには外科疾患と全身管理のマスター、そして輸液・電解質・栄養の指示ができるようになってもらいます。またTPNルート挿入、基礎的な外科手技の修得も目標です。この手技は将来どの科に進まれても必要なものですからしっかり修得していただきたいと思います。2年次は機会があれば上級医師の指導の下に術者を経験します。また1年目の研修医の指導、相談にものってあげてください。

麻酔科・ペインクリニック

准教授洪 景都

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当科では緊急手術症例が非常に豊富なことが一番の特徴として挙げられます。研修医1年目で2ヶ月間の麻酔科研修が義務づけられています。その間に担当症例のプレゼンテーションから麻酔計画、実際の麻酔業務を指導医、専門医が丁寧に行います。具体的には一般的な症例から点滴挿入、動脈穿刺、気管挿管、脊椎麻酔を基本として希望者には硬膜外麻酔、中心静脈穿刺、超音波ガイド下神経ブロックなども積極的に経験してもらっております。

脳神経外科

教授中尾 保秋

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順天堂静岡病院脳神経外科は伊豆半島の脳疾患センター的な役割を担っており脳血管障害(脳梗塞を含む),頭部外傷,脳腫瘍,奇形など多岐にわたる疾患を扱っております.また学生、研修医教育には特に力を入れており,神経救急疾患の初期対応の仕方や研修医には穿頭術の術者を経験していただきます.充実したカンファレンスやクルズスも自慢です.興味のある方は脳神経外科特設ホームページも是非ご覧ください.

整形外科

先任准教授最上 敦彦

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市中病院を含めた日本の整形外科手術の約半数は骨折などの「急性外傷」が対象といわれています。一方で、通常の大学病院は関節や脊椎などの「慢性疾患」や「スポーツ障害」などの治療に偏っているのが現状です。そんな中、この両者を質・量ともに高度なレベルで包括しているのが「順天堂大学静岡病院整形外科」です。ここには整形外科医になるための基本的な知識・スキルの全てがあります!さあ、一緒に体験してみませんか?

心臓血管外科

准教授梶本 完

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心臓血管外科では、年間約150例の開心術を含む約300例の手術を3~4人の医師で行っています。手術にはほぼ全例助手として入ってもらいますし、実力・熱意に応じて、創閉鎖はもちろん、胸腔ドレーン挿入、中心静脈ライン挿入、気管内挿管、動脈圧ライン挿入など、さらには開心術の第一助手など、多彩な小手技を積極的にやってもらいます。当科で研修して後悔することはありません!やる気のある研修医を大歓迎いたします。

呼吸器外科

助教市之川 英臣

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順天堂大学医学部附属静岡病院呼吸器外科は、肺癌や転移性肺腫瘍などの悪性腫瘍から、気胸や膿胸、縦隔腫瘍などの疾患だけではなく、胸部外傷、胸部刺創などの救急科からの疾患も診療しています。当院は手術手技だけでなく、胸腔ドレーンの挿入、ドレーンの管理、人工呼吸器など初期研修医としてだけでなく呼吸器科に関して多く経験することができる環境です。さらに、ロボット手術も開始され、最先端の医療を学ぶことができます。

形成外科

助手苅部 綾香

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形成外科は新生児から高齢者、頭の先から爪先まで幅広い範囲を扱う診療科となります。当科での研修ではもちろん手術には積極的に参加してもらって外科的な基本手技を習得・実践してもらいます。また当院は3次救急病院であることから外傷の症例も多く、機会があれば初期対応から診断・治療方針の検討・実際の処置まで一緒に検討し診療を行います。またそれ以外にも日々の創傷処置などについても研修を行います。先生方が将来どんな診療科を専攻しても出会う“キズ”の扱いをぜひ当科で学んでいってください。

脳神経内科

先任准教授野田 和幸

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脳神経内科は、頭痛、てんかんなどのプライマリケア疾患から、脳血管障害、パーキンソン病、認知症、多発性硬化症といった専門疾患を多数経験できます。さらに救急神経疾患の対応も適切に指導します。
問診と診察所見による理論的な病巣の診断は、今後も重要ですし、MRIをはじめとする最新の画像診断による病巣の検証も可能です。神経内科医はプライマリケア医として活躍でき、スペシャリストとしてもなくてはならない存在といえます。

眼科

特任教授太田 俊彦

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当科では、眼科の基礎的な知識の習得だけでなく、より臨床に即した研修プログラムを用意しています。眼科外来では指導医とともに外来患者の診察を行い、眼科疾患の知識習得とともに、診療機器の取り扱いや眼科諸検査について学びます。手術室では助手として手術に参加するとともに、眼科の基本的な手術手技を学びます。また月2回眼科外来で豚眼を使用したウエットラボ研修により、基本的な手術操作をより実践的に学ぶことが出来ます。

耳鼻咽喉科

教授楠 威志

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耳鼻咽喉科学の魅力
耳鼻咽喉科学は、脳、眼球、頚椎を除いた頭頸部の大半の疾患を扱います。具体的には、聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚、顔面神経、嚥下、音声、構音、呼吸、アレルギー、免疫などの機能的器質的疾患、さらには、耳下腺などの唾液腺、甲状腺を含む頭頸部腫瘍と広範囲です。それに伴い耳鼻咽喉科学の手術に関しては、頭頸部腫瘍、鼻副鼻腔手術、耳手術から外来診療でできる小手術まで多種多様です。他科で保存的治療して改善しなかった感染症疾患、中でも急性中耳炎や扁桃周囲膿瘍に対しては、外来で切開排膿を行うことにより、数分で、激しい疼痛から解放され、劇的な改善を診られることがよくあります。さらに、他科で見逃されやすく、生命に危険を及ぼす深頸部膿瘍や急性喉頭蓋炎(医療訴訟で最多)に対しても的確に診断し、外切開排膿や気管切開などの迅速な対応を行い、救命できるのは耳鼻咽喉科医です。耳鼻咽喉科学を学んでいく上で、医学部、卒後研修で培った幅広い知識、技量は必ず役立ちます。1人でも多くの方が、この魅力ある耳鼻咽喉科を専攻し、修練され、そのことが、地域医療、医学の発展に貢献されることを念じております。

産婦人科

先任准教授田中 利隆

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当科は静岡県東部地域で唯一の総合母子周産期センターに指定されています。救急の母体搬送は年間約130件、分娩件数は約900件で、妊娠25週未満の母児管理が困難である切迫産例、重症妊娠高血圧症候群例や、産褥大量出血例など、極めてハイリスク症例を取り扱っています。また婦人科は悪性腫瘍を含めて、多岐に渡る疾患を経験することができます。医学生・研修医教育には特に重点を置いており、色々な手技を積極的に経験していただきます。また臨床だけでなく学術的な取り組みも行っています。

新生児科

助教大川 夏紀

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当院新生児科は、静岡県東部の総合周産期センターで、早産児・低出生体重児の他、生直後の呼吸障害、先天疾患の子、年間400-450人の児が、半径約60kmの管轄から入院してきます。当院産科で妊娠管理を行ったハイリスク妊婦から出生した赤ちゃんのほか、院外で出生した子についても新生児救急車を用いて搬送を行います。初期研修医・後期研修医を受け入れていますが、各自のスキルに合わせて指導医の下で主治医を経験して頂いていて、全力で救命・治療した赤ちゃんの退院や成長を見ることはきっと一生の思い出になると思います。純粋無垢でかわいい赤ちゃんたちと過ごしながら、集中治療の勉強を一緒にしませんか。

小児科

准教授馬場 洋介

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当院小児科は静岡県東部地区の基幹施設として、365日の救急体制を維持しながら、幅広く患者さんの受け入れを行っています。常勤医は小児科専門医4名と後期研修医4名の体制であり、小児科の中でもサブスペシャリティーを持った医師の質の高い指導体制が確立しております。対象疾患は、専門性の高い疾患だけでなく、小児の総合診療科として多くの患者さんが受診されますから、初期研修も3年目以降の進路に関わらず、各分野の疾患を幅広く経験することで、質の高い小児の総合診療医としての力を養うことができます。 子供たちの未来を守る小児科医としての第一歩を、当院で踏み出してみませんか。

小児外科

准教授瀬尾 尚吾

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小児外科では、生まれたばかりの新生児から、成人に近い中学生まで幅広いサイズ、年齢層を対象としています。心臓、脳、骨、眼を除くほぼ全ての小児外科診療を行いますので、多くの臓器の手術を学べます。腹腔鏡手術などの低侵襲手術も積極的に取り入れています。個々のモチベーションや実力に合わせて、助手や術者として手術に参加し、輸液や栄養などを含む周術期管理について研修していただきます。子どもの未来を守るとてもやりがいのある仕事だと思います。是非一緒に勉強しましょう。

皮膚・アレルギー科

教授長谷川 敏男

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皮膚・アレルギー科の初期臨床研修(選択)では、湿疹・皮膚炎群や乾癬、薬疹、急性ウイルス発疹、細菌感染や白癬など、主に外来診療の場で皮膚科のcommon diseaseを対象に、全身の皮疹を見ることに慣れるように指導します。専門研修では、皮膚外科と皮膚病理学を習得し、発疹学と鏡検を駆使して、これらの疾患に加えて腫瘍性疾患や稀少な皮膚疾患の鑑別をおこない、病棟管理を含めて主体的に治療できるように指導します。

泌尿器科

教授藤田 和彦

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実際に手を動かして実技ができるように指導します。泌尿器科の基本的考え方がわかるようになります。経尿道的手術や開腹と腹腔鏡下手術に入ってもらいます。膀胱鏡、尿管ステント留置、簡単な経尿道的手術、陰嚢内手術、前立腺生検、泌尿器科エコー、ウロダイナミック検査が指導医のもとで実施できるようになります。

メンタルクリニック

教授桐野 衛二

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外来初診数の多さは地域随一で、小児から高齢者まで幅広く経験できます。特に児童思春期症例の多さは、他では経験が難しいでしょう。病棟ではコンサルテーションリエゾン中心となりますが、精神科以外を志す人にとっては、身体疾患に伴う精神症状への対応を経験するまたとない機会となるでしょう。精神科医を志す人にとっても、精神科医以外を志す人にとっても、静岡病院メンタルクリニックでの研修は有意義なものになるはずです。

放射線科

助教入江 隆介

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近年の医療において、画像診断は多くの診療科で必須の技能となっています。放射線科の研修では、実際の症例を通してCTやMRIなどの基礎知識を学びます。解剖・疾患についての知識を駆使し、画像にあらわれた所見を解釈するプロセスを体験していただけたらと思います。 画像診断の知識を活かした血管造影、CTガイド下IVRなども放射線科で行っており、機会があればこれらを経験することができます。希望する人は放射線治療の研修を行うことも可能です。 どの診療科を志す人にとっても、きっと有意義な研修になることと思います。

救急診療科

教授柳川 洋一

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当院の救急診療科の特徴を紹介します。

  1. 都会では体験できない急性期疾患の診療経験(減圧症、マムシ咬傷など)を含め、多彩な救急外来の初期診療が経験でき(当院の患者は重症度が高いです。重症患者収容数は救命センターでは全国10位以内に入っています)、臨床の幅が増えます。
  2. 術後の集中治療室とは別に、救急患者専用の集中治療室 (ICU, CCU, HCU相当を含む)が40床あり、様々な重症患者の集中治療を経験できます。
  3. 希望者にはドクヘリ搭乗が救急科研修中に体験できます(当院は全国で3番目となる診療件数を取り扱っています)。
  4. 年間を通して、様々な off the job training の参加機会があります。Immediate Cardiac Life Support は初期研修医の必修科目となっています。平成28年度はこれ以外に、JMECC(内科救急で専門医取得に必修)、ISLS (脳卒中初期診療)、JPTEC(病院前外傷診療)、JATEC(院内外傷診療、外科専門医取得に必要な単位を得られます)、MCLS (多数傷病者マネージメント)のコースを開催し、希望する研修医には参加機会を提供しています。
  5. 一月の研修終了前に、院内で自ら経験した症例の発表をします。この経験を通じて、臨床症例を学術的に評価する力を養ってもらいます。意欲のある研修医には学外での症例発表をしてもらいます(H28年度は、当院の研修医の発表が、日本中部地方会の優秀演題に2題選出されています)。

仕事のOn off ははっきりしています。
休日時は、温泉地も多く、自然豊かで、新鮮な山菜や海産物を味わえる伊豆のリゾートライフを堪能できます。
伊豆って、い~ずお~!!

病理診断科

特任教授和田 了

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一般的に、医学部においても「病理診断学」の講義時間は非常に少ない(講義時間が皆無の大学もあるらしい)。従って、医学生が病理診断に対して抱くイメージが現実的でないともしても、ある意味、必然的である。当科では、指導医のもと、医学生に実際の病理診断作成を経験してもらい、病理診断の日常医療における重要性、基礎学者とは異なる病理診断医師像の一端を学んでもらいます。

リハビリテーション科

准教授田沼 明

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リハビリテーション科には院内のほぼすべての科から依頼があり、その数は年間5,000件を上回ります。また、地域の基幹病院であるため、一般的な症例のみならず、希少な症例、重篤な症例、多科にわたる管理が必要な症例なども多く、量だけでなく質的な面からもさまざまな経験を積むことができます。リハビリテーション医学においては、「活動」や「障害」などの面から患者を診ていきます。「疾患」のみならず多面的に診療できる能力を身に付けることは、大きな財産になると思います。