このような症状はありませんか?

股関節症の治療を受けていてもこのような症状はありませか?

  • 床や椅子から立ち上がるときや、長く歩いた時に、股関節に違和感がある
  • ときどき股関節で音が鳴る
  • イスに座っているときに、脚が組みにくい
  • 靴下をはくことや、足の爪を切ることが困難になってきた
  • 「歩き方が変だ」といわれたことがある
  • 長年「坐骨神経痛」と言われてきたが、なかなか改善しない
  • かつて(もしくは今)激しい運動をしていて、ときどき股関節に違和感があった
  • ほかの病気でステロイドの大量投与を受けていたが、最近足の付け根が痛い
  • 骨粗しょう症の診断を受けているが、最近足の付け根が痛い

股関節痛の原因

股関節痛の原因

「股関節痛」を主訴にした患者の他施設研究(336名)
(平均年齢年齢57.3歳)(男性:94名 女性:242名)(福島ら Hip joint 42: 2016)より引用

二次性変形性股関節症

二次性変形性股関節症
  • 寛骨臼形成不全から生じる
  • 一般に中高年の女性に多い
  • 寛骨臼形成不全
    • 体重が1か所にかかる
    • 寛骨臼が浅く、不安定になる

一次性変形性股関節症

  • 寛骨臼形成不全などがない状態から始まる
    最近はFAI(股関節インピンジメント症候群)が
     原因のひとつであるといわれている
  • 比較的男性に多い

FAI(インピンジメント症候群)

FAI(インピンジメント症候群)
  • スポーツ選手や、消防士、看護師などの
    股関節を深く曲げる動作が多い職業で症状が出ることが多い
  • 変形性股関節症よりも若い年代で多い
  • 比較的男性に多い
  • インピンジメント症候群
    • カム型:骨頭のこぶや出っ張りにより、関節唇がこすれやすい
    • ピンサー型:寛骨臼が深く、曲げるとき関節唇が当たりやすい

寛骨臼形成不全・インピンジメント症候群

➡変形性股関節症へと進行する可能性がある

寛骨臼形成不全
  • 寛骨臼形成不全
FAI(インピンジメント症候群)
  • インピンジメント症候群

→どちらも関節唇損傷から変形が始まる

変形性股関節症の関節内

変形性股関節症の関節内

初期の軟骨破壊は炎症と組織変性によって進行します。
炎症を抑えることと組織治癒を進めることができれば、手術までの時間を延長できる可能性があります。
しかし、現存するお薬や股関節内の注射では、これら現象に対応できません。

当院で行っている股関節治療

股関節疾患保険治療

APS(Autologous Protein Solution) 自己タンパク質溶液

自己血液成分による新しい治療

今ある保存療法はお薬や運動療法が主体になりますが、これらは関節内の炎症環境を変えることができません。
ですが、もともと私たちの体内には、炎症を抑える物質と組織の成長・治癒を促す物質を持っています。

  • 自己タンパク質溶液(APS)
    • Autologous Protein Solution
  • APSキット
    • 関節特化の次世代PRP
    • 少量の自己血から抗炎症性サイトカイン成長因子を抽出
    • 関節内炎症バランス改善
APSキット

患者さん Q&A

股関節を切開することになりますか?
股関節の切開は必要ありません。
本治療はご自身の血液から抽出したAPSを股関節内に注入するだけです。
入院不要で来院当日に治療が可能です。
効果はどのくらいで現れますか?必ず効果は出ますか?
個人差はありますが、治療後1週間ほどで効果が現れる場合、2~3か月後に効果を実感する場合、効果を感じない場合があります。
治療後は通常通りに活動してよいのでしょうか?
治療後14日間は活動レベルを最小限に、治療前より活発にしないことが推奨されます。
高齢ですが、治療を受けることはできますか?
受けることができます。
からだに負担が少ない治療なので、ご高齢でも治療を受けることができます。
ただし、股関節の破壊が進んでいるような重度の方は、年齢に関わりなく手術が適している場合もあるので、医師とよく相談することが大切です。
なぜ自由診療なのですか?
APS療法のような新しい細胞治療は、欧米でひざ関節症患者さんを対象に治験が始まっています。まだ日本国内では新しい治療のため、健康保険を使うことができず自由診療となります。国内で保険が適応されるまでに何年も年月がかかるため、今現在つらい痛みをかかえて、何とかしたいと考えている患者さんに、いち早く新しい治療を提供するために自由診療としています。
APS療法はどのくらい効果が持続しますか?
最新の海外治験結果では1回投与後、最大で2年持続する効果が報告されています(膝関節)。
患者さんの症状に応じて投与は可能ですので、医師とよく相談することが大切です。
ひざの指標を示す指標