診療科呼吸器外科

General Thoracic Surgery

概要

当科は、肺がんを中心とした呼吸器疾患、心臓血管を除く胸部疾患の外科的治療を専門としております。地域医療に密着した診療を心がけております。

肺がんなどの呼吸器疾患の診療にあたり、呼吸器内科、放射線科との連携プレーを重視しております。診断や内科的治療は呼吸器内科が担当し、手術適応の場合、呼吸器外科が積極的に手術を施行しています。

特色

当院では70歳以上の高齢者の方が、手術を受けられることが多く、呼吸器疾患の手術では、胸腔鏡を使った低侵襲手術を行っています。当施設は、第三次救急診療を行っているため、伊豆・静岡東部地域での胸部外傷、胸部救急疾患も担当しております。

対象疾患

原発性肺がん

肺の細胞から発生したがんです。
肺がんは、細胞の種類で、大きく小細胞肺がんと非小細胞肺がんに分けられます。
非小細胞肺がん:進行具合で、IA期(初期)からIV期(末期)までに分けられ、それぞれの進行度で治療方針が決まります。

肺がんの病期と手術の適応範囲

IA期~II期では手術が行われます。
IIIA期では、一部手術が行われますが、多くが、放射線治療、化学療法となります。
IIIB期、IV期では、化学療法が主体となります。

肺がんの手術療法は、肺葉切除とリンパ節郭清です。腫瘍が小さく、限局していれば、内視鏡(胸腔鏡)を使用した、キズの小さな手術が可能です(胸腔鏡補助下肺葉切除)。
また、呼吸機能が低下している患者さんに対しては、縮小手術(小さく肺を切除する方法)を行います(肺区域切除、肺部分切除)。
当院では肺がん手術後の入院期間は約5日間です。

肺の構成単位(5つの肺葉)

写真:右上葉に発生した肺がん

小細胞肺がん:がん細胞が広範囲に広がっていることが多く、化学療法や放射線治療が行われます。非常に限局した症例では手術を行いますが、少数例です。

肺がん以外の肺腫瘍:肺がん以外にも肺の細胞からできる腫瘍はあります。良性でも、大きければ手術することがあります。

転移性肺がん

大腸がんや乳がんなど、他臓器のがんが肺に転移した場合です。
原発病巣や肺以外の部位にがん病巣がなく(治癒しており)、肺病巣が取りきれる場合、手術が行われます。
手術方法は、腫瘍の大きさ・広がりにより、肺葉切除、肺区域切除、肺部分切除、リンパ節郭清などが行われます。
当院では、なるべく胸腔鏡を使用した低侵襲手術を心がけています。

自然気胸

肺に穴があいて、風船がしぼむ様に、肺が縮む病気です。気胸は突然、息苦しさ、あるいは胸痛、胸部違和感で発症します。10~20歳で多く発症しますし、タバコを吸っている中年以上でも発症します。ブラといわれる肺の壁が薄くなった場所がやぶけることが原因です。
気胸を何度も繰り返す場合や、治りにくい気胸の場合、再発防止、治癒目的に手術をお薦めします。手術方法としては、ブラの切除(肺部分切除)、ブラの縫縮(縫いちぢめる)等を行います。原則として胸腔鏡下に手術を行いますので、小さなキズとなります。手術を早めに施行できれば、入院期間も短縮できます。当院では手術後の入院期間は約2~3日です。ベッド代差額を除けば、およそ25~35万(3割負担・参考程度)診療費用がかかります。

穴があくなどして、肺がちぢむ状態を気胸といいます

写真:右上葉に発生した気胸

縦隔腫瘍

縦隔に出現する腫瘍です。構成する細胞により、いろいろな種類がありますが、原則として縦隔腫瘍が見つかった場合、悪性の可能性があったり、大きくなると症状がでるため、手術にて切除する必要があります。縦隔腫瘍は、その発生する場所により、前・中・後に分けられます。腫瘍の種類としては、胸腺腫、胚細胞性腫瘍、神経原性腫瘍、リンパ腫などがあります。良性の場合、手術を行わず、経過観察することがあります。リンパ腫や進行した悪性腫瘍の場合、化学療法・放射線治療が行われることもあります。

手術方法は、前縦隔に発生した胸腺腫、悪性腫瘍、巨大腫瘍は胸骨正中切開(胸を真ん中で切開)にて、腫瘍を摘出します。
また、ある程度小さな良性腫瘍であれば、胸腔鏡を使用したキズの小さな手術が可能です。

胸部外傷

胸は、肋骨、胸骨、胸椎など硬い骨で囲まれているため、胸の中にある肺・心臓がキズつくことは、あまりありません。しかし、大きな交通事故や転落事故など、つよい衝撃が加わると、胸の骨の骨折とともに、内臓の損傷が発生します。胸のなかの肺や心臓が損傷すると、大量出血や、急性呼吸不全・急性心不全のため、致命的になることも多くあります。
場合によっては、損傷した骨や臓器を修復する手術や出血を止める手術が必要になります。

胸部外傷は非常に緊急を要することが多く、当院は三次救急指定病院であり、迅速な診断・治療をこころがけています。

外来担当医表

急な都合により、情報を掲載できない場合がございますので、予めご了承下さい。
詳細は各科外来へお問い合わせ下さい。

教授
先任准教授
准教授
講師
赤字
女性医師
午前
1診

内田 真介

(呼吸器外科全般・肺がん・縦隔腫瘍)

脳神経外科
2診

平山 俊希

(呼吸器外科全般・肺がん・縦隔腫瘍)

午後
1診

平山 俊希

(呼吸器外科全般・肺がん・縦隔腫瘍)

平山 俊希

(呼吸器外科全般・肺がん・縦隔腫瘍)

医師紹介

助教

平山 俊希ひらやま しゅんき

性別
出身大学
聖マリアンナ医科大学卒(2007年)

認定医・専門医など

  • 日本外科学会専門医
  • 日本呼吸器外科学会専門医
  • ロボット手術執刀医有資格者・プロクター

専門分野

  • 肺がん
  • 縦隔腫瘍
  • 悪性胸膜中皮腫
  • 呼吸器外科全般(気胸、感染症、胸部外傷など)
  • ロボット支援下手術

うちだ しんすけ

内田 真介

性別
職位
助教
出身大学
順天堂大学卒(2009年)

認定医・専門医など

  • 日本外科学会専門医
  • 日本呼吸器外科学会専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • ロボット手術執刀医有資格者
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

専門分野

  • 肺がん
  • 縦隔腫瘍
  • 悪性胸膜中皮腫
  • 呼吸器外科全般(気胸、感染症、胸部外傷など)
  • ロボット支援下手術

こにし やすひと

小西 泰人

性別
職位
医師
出身大学
長崎大学卒(2017年)

認定医・専門医など

  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

診療実績