災害医療・DMATについて
静岡県東部地区の災害拠点病院として大規模災害が発生した場合は、災害医療のニーズに応えるべく災害医療活動を実践し、救命救急センター・東部ドクターヘリを備えていることで他の地域医療機関との連携を図り、地域の中核的な役割を果たすよう活動しています。
災害拠点病院及びDMAT指定医療機関の指定
当順天堂大学医学部附属静岡病院は平成8年11月26日に災害拠点病院(当時、地域災害医療センター)及び平成24年3月1日にDMAT(災害派遣医療チーム:Disaster Medical Assistance Team)指定医療機関の指定を受けています。
災害拠点病院とは
平成8年に当時の厚生省の発令によって定められた「災害時における初期救急医療体制の充実強化を図るための医療機関」です。
主に24時間いつでも災害に対する緊急対応でき、被災地域内の傷病者の受け入れ・搬出が可能な体制を持ち、実際に重症傷病者の受け入れ・搬送をヘリコプター等使用して行うことができること。また、消防機関と連携した医療救護班の派遣体制があり、ヘリコプターに同乗する医師を派遣できこれらをサポートすることができる。そして、十分な 医療設備や医療体制、情報収集システムと、ヘリポート、緊急車両、自己完結型で医療チームを派遣できる資器材を備えている。
DMATとは
DMATとは「災害急性期に活動できる機動性を持った トレーニングを受けた医療チーム」と定義されており、医師、看護師、救急救命士やその他のコメディカル・事務員等で構成され、地域の救急医療体制では対応出来ないほどの大規模災害や事故などの現場に急行する医療チームです。
構成
当院ではDMATチームが3チーム編成でき、隊員構成は医師:7名(内統括DMAT:3名、インストラクター:1名)、看護師:6名、調整員:4名の計17名が在籍しております。
取組
実災害に備え、定期的な技能維持訓練等にも参加しスキルアップを行っております。
院内訓練ではDMATの知識を基に企画・運営を行い、各訓練では近隣拠点病院と連携を行い、県外訓練では移動・支援を考慮した装備も整えております。
院内訓練の様子
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院内訓練
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院内トリアージ訓練
DMAT活動
実施日 | 訓練名 | 内容 | 場所 | 参加者 |
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平成28年6月2日 | 政府訓練(大規模地震時医療活動訓練) | DIG(災害図上訓練) | 静岡県庁別館5階 危機管理センター |
【医師】柳川 【看護師】飯田 【業務調整員】石橋・堀井 |
平成28年8月6日 | 政府訓練(大規模地震時医療活動訓練) | 院内災害対策本部運営 東部ヘリ調整本部運営 |
院内 | 【医師】柳川・櫻田・神田・大森 【看護師】野澤・櫻井・勝間田 【業務調整員】石橋・瀬戸・堀井 |
平成28年11月10日 | 静岡県・伊豆市国民保護共同訓練(ラグビーWorld Cup) | ラグビーWorld Cup 現場救護所運営 |
伊豆市役所 生きいきプラザ |
【医師】大坂 【看護師】勝間田・飯田 【業務調整員】石橋 |
平成29年1月17日 | 地震対策オペレーション訓練2017(大規模図上訓練) | 東部SCU本部 (立上げ及び運営) |
愛鷹広域公園 | 【看護師】櫻井・加藤 【業務調整員】瀬戸・堀井 |
平成29年7月29日 | 政府訓練(大規模地震時医療活動訓練) | SCU運営 | 和歌山県内SCU | 【医師】神田 【看護師】野澤・勝間田 【業務調整員】瀬戸・山本 |
平成29年8月31日 | 静岡県総合防災訓練 | DMAT調整本部運営 | 東部方面本部 (東部保健所) |
【医師】大坂 【看護師】櫻井 【業務調整員】堀井 |
平成30年1月17日 | 地震対応オペレーション2018(大規模図上訓練) | DMAT調整本部運営 | 東部方面本部 (東部保健所) |
【医師】日域 【看護師】多田 【業務調整員】山本 |
平成30年8月4日 | 総合防災訓練(県庁コントローラー参加) | DMAT調整本部運営 | 徳島県庁 | 【医師】柳川 |
平成30年8月4日 | 総合防災訓練(病院支援) | 災害拠点病院への病院支援 | 福岡空港→大分県 | 【医師】櫻田 【看護師】野澤・加藤 【業務調整員】堀井 |
平成30年9月2日 | 静岡県総合防災訓練 | 県DMAT調整本部運営 | 県庁健康福祉部 | 【医師】大坂 【看護師】勝間田 【業務調整員】山本 |





