看護師特定行為
研修センター

Information

地域からの受講生も受け入れています。
お気軽にお問い合わせ 下さい。

2023.11.01
2024年度 研修生募集は終了いたしました。
2023.09.13
2024年度 研修募集要項、出願書類を掲載しました。
願書の受付は、2023年10月15日(日)~10月31日(火)となります。
2023.09.06
2024年4月~ 感染に係る薬剤投与関連を開講いたします。
詳細は募集要項をご確認ください。
2022.11.01
2023年度 看護師特定行為研修生募集は終了致しました。
2022.08.25
2023年度 看護師特定行為研修募集要項を掲載しました。
願書の受付は、2022年10月18日(火)~10月31日(月)となります。

ごあいさつ

看護師特定行為研修センター長(眼科特任教授)

太田 俊彦

わが国における高齢化の進展を見据え、在宅医療やチーム医療の更なる推進、医師の負担軽減等を目的に、2015年10月に厚生労働省より、「特定行為に係る看護師の研修制度」が施行されました。特定行為(診療補助)は、気道確保や人工呼吸療法などの呼吸器関連、褥瘡などの創傷管理関連等、全21区分38行為あります。特定行為研修を修了した看護師は、医師の指示を待つことなく、自らの判断で医師の指示書(手順書)に基づいて特定行為を実施することが可能となります。

当院では厚生労働省から認可を得て、2020年4月に看護師特定行為研修センターを立ち上げ、特定看護師の育成を開始しました。本研修センターで取得可能な特定行為は、呼吸器(気道確保に係るもの)関連、呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連、創傷管理関連、動脈血液ガス分析関連、栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連、創部ドレーン管理関連、血糖コントロールに係る薬剤投与関連の7区分13行為とともに、2022年4月より術中麻酔管理領域パッケージ、救急領域パッケージ、集中治療領域パッケージの3つの領域別パッケージが加わり7区分21行為となりました。
さらに、2023年4月より精神及び神経症状に係る薬剤投与関連が加わり、8区分23行為(3パッケージ)となりました。

本研修センターは、1年間かけて働きながら研修可能、スクーリング(通学)を最小限にしたカリキュラム構成、大学病院ならではの充実した教育スタッフなど種々の特色を有しています。静岡県東部地域の看護師のレベルアップとともにキャリアアップにもつなげていきたいと考えておりますので、急性期から在宅まで地域医療に携わる看護師の皆様のご応募をお待ちしています。

特定看護師ができること

タイムリーなケアが可能になります

患者・医師・特定看護師のメリット

患者さん
  • 医師を待たずに患者さんのタイミングで医療を受けられる
  • 看護ケアと並行して特定行為を受けられる
特定看護師
  • 高度な判断力や専門的な知識・技能を有するため、適切な対応が可能
  • 安全かつタイムリーに特定行為を提供できる
  • 「治療」と「生活」の両面から関わることができる
  • 看護師のキャリアアップにつながる
医師
  • タスクシフト、タスクシェアによる医師の負担軽減につながる
  • 医師にしかできない、専門的治療に専念できる

当院で取得できる区分

開講する区分と定員(8区分と3領域パッケージ)

特定行為区分の名称 受講料金 定員 総定員
共通科目 - 共通科目 ¥170,000 20名 20名
区分別科目 1 呼吸器(気道確保に係るもの)関連 ¥22,000 5名
2 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 ¥60,000 5名
3 創傷管理関連 ¥135,000 3名
4 創部ドレーン管理関連 ¥20,000 5名
5 動脈血液ガス分析関連 ¥51,000 5名
6 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 ¥40,000 8名
7 血糖コントロールに係る薬剤投与関連 ¥40,000 5名
8 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 ¥40,000 3名
領域別
パッケージ
8 術中麻酔管理領域パッケージ ¥220,000 3名
9 救急領域パッケージ ¥230,000 3名
10 集中治療領域パッケージ ¥250,000 2名

取得できる特定行為(23の特定行為)

区分別科目名 区分 領域別パッケージ 取得できる特定行為
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 1 A 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 2 A 侵襲的陽圧換気の設定の変更
3 B ⾮侵襲的陽圧換気の設定の変更
4 C 人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
5 D 人工呼吸器からの離脱
☆ 循環器関連 - 6 A 一時的ペースメーカの操作及び管理
☆ 栄養に係るカテーテル管理
(中心静脈カテーテル管理)関連
- 7 A 中心静脈カテーテルの抜去
創傷管理関連 8 A 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
9 B 創傷に対する陰圧閉鎖療法
創部ドレーン抜去関連 10 A 創部ドレーンの抜去
動脈血液ガス分析関連 11 A 直接動脈穿刺法による採⾎
12 B 橈⾻動脈ラインの確保
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 13 A 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
14 B 脱水症状に対する輸液による補正
血糖コントロールに係る薬剤投与関連 15 A インスリンの投与量の調整
☆ 術後疼痛管理関連 - 16 A 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整
☆ 循環動態に係る薬剤投与関連 - 17 A 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整
- 18 B 持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整
- 19 C 持続点滴中の降圧剤の投与量の調整
- 20 D 持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 21 A 抗けいれん剤の臨時の投与
22 B 抗精神病薬の臨時の投与
23 C 抗不安薬の臨時の投与
  • ☆はパッケージのみで取得可
  • 麻 : 術中麻酔管理領域パッケージ(上記表の8行為)
  • 救 : 救急領域パッケージ(上記表の9行為)
  • 集 : 集中治療領域パッケージ(上記表の10行為)

当院で学んでみませんか

働きながら学びやすい研修スケジュール

演習・実習は、1週間に1回のペースなので、勤務が組みやすい!
Web会議ツール「Zoom」を使ったオンラインの演習にも対応しています。

親しみやすく経験豊富な指導者

長谷川 敏男 教授(皮膚科)

多田 真也 師長(診療看護師)

  • 他、多数の専門領域の医師・薬剤師やMEなど多職種で皆さんをサポートしていきます。

学びやすい研修環境

シミュレーター

  • 動脈採血モデル

  • 褥瘡ケアモデル

電子黒板

  • 電子黒板

研修修了生インタビュー

研修するきっかけ
研修内容について
研修と仕事の両立について
研修修了後の目標について
受講される方へのメッセージ

実績(修了者数)

(名)

特定行為区分 特定行為区分 2020年度 2021年度 2022年度
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整 5 3 7
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 侵襲的陽圧換気の設定の変更 5 3 8
非侵襲的陽圧換気の設定の変更 5 3 4
人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整 5 3 6
人工呼吸器からの離脱 5 3 8
循環器関連 一般的ペースメーカーの操作及び管理 - - 2
栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 中心静脈カテーテルの抜去 - - 2
創傷管理関連 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない懐死組織の除去 2 2 3
創傷に対する陰圧閉鎖療法 2 2 3
創部ドレーン管理関連 創部ドレーンの抜去 - 3 2
動脈血液ガス分析関連 直接動脈穿刺法による採血 5 4 7
橈骨動脈ラインの確保 5 4 9
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 7 8 7
脱水症状に対する輸液による補正 7 8 12
血糖コントロール係る薬剤投与関連 インスリンの投与量の調整 - 4 2
術後疼痛管理関連 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整 - - 2
循環動態に係る薬剤投与関連 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整 - - 2
持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整 - - 2
持続点滴中の降圧剤の投与量の調整 - - 2
持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整 - - 2
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 抗けいれん剤の臨時の投与 - - 3
抗精神病薬の臨時の投与 - - -
抗不安薬の臨時の投与 - - -

募集案内

2024年度 研修生募集は終了いたしました。

受講希望の方はお問い合わせフォームより事前にご相談ください。

様式1-1 受講願書

様式1-2 志望理由書

様式2 推薦書(※看護部長又は同等の職位の所属長が記載)

様式3-1 履歴書

様式3-2 所属施設での活動、医療関連の資格、所属学会

様式4 履修免除願(※該当者のみ)

看護師特定行為研修における実習の包括同意について(お願い)

特定行為とは

特定行為とは、医師の診療の補助として、医師の指示のもと手順書により行われる医療行為であり、高度な判断力や専門的な知識・技術が必要です。看護師が特定行為を行うことにより、患者さんの安全・安楽に配慮し、必要なタイミングで迅速な対応が可能になります。

特定行為研修の実施

当院は厚生労働省からの指定を受けた、看護師特定行為指定研修機関(指定研修機関番号2022007)であり、厚生労働省省令に基づいた研修プログラムで、特定行為を実施できる看護師を1年間の研修期間で養成を行なっております。
看護師として一定の経験を有し、かつ専門分野の教育を受けた者(研修生)が臨床実習として特定行為をさせていただいております。実習における特定行為につきましては、必ず医師もしくは指導者が立ち会いますのでご安心ください。研修生による特定行為を拒否される方は、遠慮なく主治医もしくは、看護師等にご連絡ください。研修生の関与を拒否されても、以後の診療にはなんら不利益は生じませんのでご安心ください。また、(研修生の関与に関わらず、)医療安全上の支障が生じた場合は、順天堂大学医学部附属静岡病院の医療安全管理体制に準じて対応させていただきますのでご安心ください。ご質問のある場合は、遠慮なく下記までお問い合わせください。ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

臨床実習について

当実習は、以下の事項を守ります。看護師の継続教育の必要性と実習の重要性をご理解いただき、ご協力をお願いいたします。

  1. 実習を行う場合は、事前にわかりやすい説明を行い、患者さんやご家族の同意を得て実施します。
  2. 安全の確保を最優先とし、事前に指導医師あるいは指導者の助言を受け、実施可能なレベルまで技術を習得した上で、指導医師の監督のもとで特定行為を実施します。
  3. 患者さんとご家族は、研修生に関するご意見や質問があれば、指導医師や指導者以外の看護師に直接お尋ねになることができます。
  4. 患者さんとご家族は、この実習を拒否することができます。また拒否したことを理由に診療上の不利益な扱いを受けることはありません。
  5. 研修生は、実習期間中に患者さん・ご家族との関わりや診療録・看護記録などを通じて情報を取得します。取得した情報は実習記録としてまとめ、順天堂大学医学部附属静岡病院に提出しますが、個人が特定できないよう対策を講じ、プライバシーの保護に努めます。

当院の特定行為と対象の患者さん

点滴を投与している患者さん 体内の水分や栄養状態を評価し、点滴を調整します
人工呼吸器を使用している患者さん 呼吸の安定を図るための設定や気管チューブを調整します
苦痛が軽減するように鎮静薬の投与調整を行います
傷にドレーンが入っている患者さん ドレーンの抜去を行います
血糖値のコントロールをしている患者さん インスリンの投与量の調整を行います
褥瘡(床ずれ)を有する患者さん 傷の処置を行います
創の治療(陰圧閉鎖療法)を行います
救急搬送された患者さん 呼吸の状態が安定するように、人工呼吸器や鎮静剤の調整などを行います
脱水やけいれんに対する点滴を行います
集中治療を受けられる患者さん 呼吸の状態が安定するように、人工呼吸器や鎮静剤の調整などを行います
血圧や脈が安定するように、点滴を調整します
手術を受けられる患者さん 手術室における呼吸の補助や管理、手術後の痛みに対する調整を行います

特定行為に関する患者さん相談窓口

順天堂大学医学部附属静岡病院 レストラン棟1階

患者・看護相談室 TEL:055-948-3111(代表)

順天堂大学医学部附属静岡病院    院長 佐藤 浩一

看護師特定行為研修センター  センター長 太田 俊彦