栄養サポートチーム
NST活動の理念

NST啓発キャラクター
「ニュートン君」
「栄養管理を通じて患者の治癒促進・QOL向上に貢献する」
栄養サポートチーム(NST)とは?
栄養サポートチームは、Nutrition Support Teamの頭文字からNSTと呼ばれ、様々な職種からなる栄養専門のチームのことを言います。
当院では、2004年12月より稼動しております。
入院されている患者さんの多くは、
- 病気やけがにより体力を消耗している
- 治療の副作用により食事が摂れない
- 褥瘡や傷がある
- 今後手術の予定がある、また手術の後で回復する栄養が必要である
- 飲み込む力が弱くなり、ムセ込みがみられる
- リハビリテーションを向上のための栄養が必要である
これらの症状が見られる人は、栄養状態が悪い、今後栄養状態が悪くなることが予想されます。
栄養状態が悪いと、
- 治療の効果が十分に得られない
- 感染・合併症が起こりやすくなる
などにより、さらに全身状態が悪化し、回復が遅くなってしまいます。
また、
- 食事を摂らないといけないが、抗がん剤の副作用で食事が食べられない
- 傷を治すためにいつもより多くの栄養素が必要になる
など患者さん個々により必要な栄養管理が異なってきます。
そこでNSTは、上記の理念を基に患者さんから直接意見を聞きながら、食事内容の検討、患者さんに必要な栄養設計、輸液・栄養剤の内容など栄養面からサポートするチームです。

チーム紹介
栄養管理の専門的な講習を受けた
- 医師
- 看護師
- 薬剤師
- 管理栄養士
それに加え、他の診療科医師、皮膚・排泄ケア認定看護師、臨床検査技師、理学療法士、言語聴覚士をメンバーに活動しています。
活動内容
栄養状態を評価し、栄養状態の悪い患者さん、栄養状態が悪化しそうな患者さんがNSTの対象となります。
毎週木曜日にチームでの回診・カンファレンスを行なっています。

- 病棟での情報収集
- 病棟の看護師より現在の患者さんの現状確認や訴えを聞きます

- ベット訪問
- 直接ベットサイドに訪問し、現在の状態、食事の様子、リハビリテーションの進行状況を伺います

- カンファレンス風景
- 患者さん、看護師さんから情報を基にチーム全員で話し合いを行い、患者さんに適した栄養管理を提案しています
患者さんの直接の意見、担当の医師、看護師から話を聞きつつ、患者個々に必要な栄養管理を計画・提案しています。
委員会の開催
隔月で栄養管理委員会を開催しています。現在のNST活動内容の問題点の整理、当院採用の経腸栄養剤、栄養補助食品の見直しなどを行い、よりよい栄養管理が行なえるよう検討しています。
栄養に関する研修会
栄養の知識を深めるため、職員対象に定期的研修会の開催、他のチームと連携し活動を行なっています。また、多くの患者さんにNSTを知って頂けるように啓発活動を行なっています。
栄養に関する商品の販売
当院売店にて、栄養補助食品をはじめ、とろみ剤、口腔ケア用品など食事を摂取するために必要な商品、栄養補給のためのサポート商品を販売しております。
摂食嚥下支援チーム
摂食・嚥下支援チームは食べる行為を蘇らせて、生活の楽しみを取り戻してもらえるように活動しています。
主な
活動内容
- チームカンファレンス
- 摂食機能療法の評価
- 研修会・勉強会
- 嚥下調整食の検討 等
- メンバー
-
- 医師
- 看護師
- 薬剤師
- 言語聴覚士
- 管理栄養士
緩和ケアチーム
褥瘡対策チーム
褥瘡(じょくそう)とは、いわゆる「床ずれ」のことです。高齢化社会に伴い、褥瘡発生の危険性が高い患者さんが増えてきています。
褥瘡の予防と褥瘡がみられる患者さんに対しては、悪化防止や治癒促進を図ることを目的とし、他職種で回診することで、褥瘡の予防に欠かせない知識の情報発信に努めています。
主な
活動内容
- 褥瘡回診
- 研修会・勉強会
- 褥瘡対策委員会
- メンバー
-
- 医師(形成外科)
- 看護師
- 薬剤師
- 管理栄養士
- 理学療法士